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彩りを添えて・・・手作りでGO!
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趣深い紬織の色彩に・・・
朱色や黄色の糸で・・・
ちょっと、おめかし・・・
秋のお出かけに・・・手作りでGO!
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紬バッグ
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紬ポーチ
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小さなモンスター
母のエプロンのポケットに
小さなモンスターが隠れている
いつも居るのではない
時々姿を現すのだ
だけど母は気付いていない
その存在を・・・きっと
相手は上手に隠れているつもりらしい・・・
だが、フフフ・・・物心がつく頃から
その存在に気が付いていた
ポケットが揺れてモコモコ動き出すと
小さなモンスターが現れる証拠だ
だけど、不思議な事がある
一度も姿を見た事がない
ある時、体中が寒くて震えが止まらなかった
鉛の鎖に繋がれ灼熱地獄にいるようだ
意識がもうろうとして物がかすんで見える
母が心配して近くに居るのが分かった
そして、エプロンのポケットが揺れて
モコモコしているのが・・・
チャンスだ! 目の前にポケットがある
よし! おもわず手を伸ばした
息も絶え絶えなのに心が躍った・・・
しかし、母の手の方が速かった
ポケットに手を入れると何かを取り出した
薄れる意識の中で、必死に目を見開いた
母の手に握られているものを・・・
気が付くと布団に包まって寝ていた
汗で、びっしょりだった
夢を見ていた・・・
体中を覆っていた鉛の鎖が溶けていくのを・・・
窓を見ると・・・
カーテンの隙間から白い月が見えた
和らかな灯りが差しこんで
うとうとしている母の横顔を照らしていた
音のない明け方・・・
夢の中に姿を現すと言われる
菩薩様のように輝いていた
そして、思い出したように母のエプロンのポケットを見た
静かで・・・
何の動きもない
目を覚ました母が、優しく微笑んで言った
「ポケットの中の小さなモンスターが
あなたを襲っていた大きなモンスターをやっつけたのよ」
「美絽絽の痛快運針伝」より
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彩を添えて・・・
手作りでGO!
小さなモンスターは身近にいるかも・・・